ゴルフウェアを安く揃えようと考えたとき、候補に残るのはだいたいユニクロとワークマンです。ここまでは多くの方がたどり着きます。問題はその先で、「で、どっちにすればいいの?」を調べると、「どちらもアリです」という答えばかりが出てきて、結局何をどちらで買えばいいのかが分かりません。
両方を買って、両方を着てラウンドしてきた立場から、先に答えを言ってしまいます。価格では決まりません。差がつくのは見た目の系統で、きれいめに着たいならユニクロ、アウトドアっぽく着たいならワークマンです。そしてパンツだけは、夏はユニクロ、冬はワークマンと季節で分けるのが使いやすいと思います。
この記事では、この結論をアイテム別の早見表にした上で、価格差が決め手にならない理由、見た目の系統の違い、パンツ・インナー・アウターそれぞれの使い分け、迷ったときの決め方まで順番に説明していきます。「どっちの店に行けばいいか」を今日決めたい方は、ここから読んでみてください。
結論|アイテム別の使い分け早見表
最初にお伝えしたいのは、「どっちが上か」という答えは出ない、ということです。2つのブランドは優劣ではなく系統が違います。だから正解は1つに決めず、アイテムごとに担当を分けるのが実用的です。
実際に両方を着て落ち着いた使い分けが、この表です。
| アイテム | 選んでいるほう | 理由 |
|---|---|---|
| パンツ(夏) | ユニクロ | 薄手・冷感のスラックス型が定番。街でもそのまま通る |
| パンツ(冬) | ワークマン | 厚手で暖かい(普段履きラインで十分) |
| インナー(夏・冬) | どちらでも | どちらも困らない。好みで選んでいい |
| アウター(ラウンド中) | ワークマン | ベストが動きやすい |
| レインウェア | ワークマン | もともと雨具が得意なブランド |
| トップス | 見た目の好みで | 系統の差が一番出るアイテム |

なぜこの割り振りになるのか。理由を順番に説明していきます。まずは、多くの方が最初に気にする価格の話からです。
価格では決まらない
意外に思われるかもしれませんが、両方で買い物をしてきた実感として、価格の差はほとんど感じません。どちらも十分に安いからです。
実額で見ても、ワークマンはポロシャツが980〜1,500円、パンツが1,590〜2,500円。ユニクロはポロシャツが2,000〜3,000円前後、パンツが2,000〜4,000円前後が中心です(いずれも2026年8月・各公式オンラインストア)。同じカテゴリで比べたときの差は、大きくても千円台です。
この差額を大きいと見るかどうか。ゴルフブランドのポロシャツが1枚1万円前後することを思い出すと、答えは出ます。1万円を3,000円にする節約は大きいですが、3,000円を2,000円にする差は、ウェア選びの決め手にはなりません。どちらを選んでも「安く揃える」という目的は達成されます。
つまり、「費用節約ならどっち?」という比べ方は、悩む場所が少しずれています。節約はどちらでも成立するので、選ぶ基準は別のところに置いていい。それが次の「見た目の系統」です。
決め手は見た目の系統|無装飾のユニクロ、機能顔のワークマン
選ぶ基準は、機能でも価格でもなく見た目の系統です。街のきれいめに寄せたいならユニクロ、アウトドアっぽさやアクセントが欲しいならワークマン。ここが2つのブランドの一番はっきりした違いです。
ユニクロは「消える」デザイン
ユニクロのウェアは、装飾がほとんどありません。ロゴも目立たず、色もベーシックが中心です。
この無装飾は、コースでは「見てもユニクロと分からない」という形で効きます。シンプルな服はブランドの見分けがつかないので、安く揃えたことが外から分かりません。きれいめに、少しフォーマル寄りに着たい方には、この「消える」性格が一番の強みになります。
ワークマンは「機能が顔に出る」デザイン
一方のワークマンは、ポケットなどの装飾が多めです。作業着から来ているブランドなので、機能がそのままデザインとして表に出ています。
これは欠点ではなく、系統の違いです。アウトドアウェアっぽい着こなしが好きな方には、この機能顔がむしろアクセントになります。きれいめ一辺倒より少し表情が欲しい、という方にはワークマンのほうが選びがいがあります。
どちらも「安見え」はしない
安いウェアで心配になるのは、安っぽく見えないかだと思います。これは、どちらも心配いりません。
ワークマンのウェアでラウンドしていて、同伴者から「どこのウェアですか、いいですね」と聞かれたことがあります。ユニクロのパンツは、そもそも見てもユニクロだと分かりません。片方は褒められて気づかれず、片方は最初から見分けがつかない。方向は違いますが、どちらも値段が外に漏れないという点では同じです。
アイテム別に見る|パンツ・インナー・アウター
系統の話だけでは決めきれないアイテムもあります。使い分けがはっきり分かれるのはパンツとアウターで、インナーはどちらでも困りません。順番に見ていきます。
パンツ|夏はユニクロ、冬はワークマン
パンツは季節で担当が分かれます。
夏はユニクロのスラックスタイプです。薄手で冷感のある生地なのにベルトを通せるきれいめの形なので、プレーにも行き帰りの街にもそのまま通用します。ワークマンにも夏向けの薄手スラックスはあります(スーツ売り場側に1,900円前後からあります)が、夏のパンツとして買って続いているのはユニクロのほうです。
冬は逆にワークマンです。普段履き用のストレッチパンツで冬のラウンドを回っていますが、厚手のぶん暖かく感じますし、動きにくさもありません。冬用の厚手パンツの層の厚さは、屋外で働く人向けのブランドならではです。
インナー|正直、優劣は付けられない
冬のヒートテックと、ワークマンの防寒インナー。夏のエアリズム系と、ワークマンの冷感インナー。ここはどちらでもいい、が正直な答えです。
ヒートテックも冷感インナーも使っていて、どちらにも困ったことがありません。ただ、同じ日に並べて比べたわけではないので、どちらが暖かい・涼しいという優劣は言えません。比べていないものに順位を付けるのは、この記事ではやらないことにします。手持ちがある方はそのまま、これから買う方は先に行く店で買って問題ないと思います。
アウター|ラウンド中はワークマンのベスト
冬のラウンド中に着ているのは、ワークマンのベストです。理由は単純で、袖がないからです。スイングで一番邪魔になるのは腕まわりの生地なので、体幹だけ暖めて腕を自由にしておくベストは、ゴルフと相性のいい形です。
行き帰りや冷え込みの強い日には、ユニクロの薄手のダウンも使います。薄手のダウンは動きを邪魔しない厚さなので、行き帰りからプレーまで1着でつながるのが便利なところです。行き帰りの服装全体は「男性のゴルフ行き帰りの服装」の記事にまとめてあります。
トップスとレイン|ここは体験の外なので、紹介だけ
ポロシャツは、実はどちらのブランドのものも着ていません(トップスはゴルフブランドを1点入れる組み方をしています)。なので優劣は語らず、事実だけ書きます。ワークマンは1,000円前後から、ユニクロも2,000円前後から襟付きが揃うので、どちらも洗い替えを枚数で用意しやすい価格です。
レインウェアは未着用ですが、もともと雨具を作り続けてきたワークマンの得意分野で、ゴルフラインにも透湿素材のレインジャケット(4,900円)があります。雨の日もゴルフに行く方は、ワークマンから見るのが早いと思います。
ワークマンで買うのは「ゴルフコーナーの外」でいい
ここまで読んで、ワークマンのゴルフ専用ラインを想像した方が多いと思います。ただ、実際にゴルフで使っているワークマンの服は、どれもゴルフラインのものではありません。ベストも、冬のパンツも、冷感インナーも、全部ふつうの売り場で買った普段着・作業ラインです。
ゴルフ用かどうかより、条件を満たしているかで選んでいます。条件は3つだけです。襟や形がドレスコードに合っていること。ストレッチが効いていること。季節に合う機能(冷感・防風など)があること。この3つを満たせば、売り場がゴルフコーナーかどうかは関係ありません。
もちろん、ワークマンのゴルフ専用ラインが悪いわけではありません。2026年8月時点で公式ストアに13品が揃っていて、どれを選ぶか迷わずに済む入口としては便利です。ゴルフラインの中身と選び方は「ゴルフウェアはワークマンで十分?」の記事で詳しく書いています。
迷ったらこの3問で決める
ここまでの使い分けを踏まえても、最初の1着をどちらの店で買うか迷う方はいると思います。そのときは、この3問で決めてください。
- 普段の服はきれいめ寄り? アウトドア寄り? — 普段の系統に合わせると、ゴルフ以外でも着るので無駄になりません
- 冬のゴルフは多い? — 寒い時期に回る頻度が高いほど、ワークマンの比重を上げる価値があります
- 試着に行きやすいのはどっちの店? — どちらのブランドも、買う前の試着は必須です。通いやすい店があるほうが、結局いい買い物になります
そして、全身をどちらかで揃える必要はありません。パンツはユニクロ、ベストはワークマン、と混ぜて問題ありませんし、シャツを1点だけゴルフブランドにすると全体が締まります。組み方の考え方は「ユニクロのゴルフウェアはコースで着られる?」の記事で扱っています。
よくある質問
Q. GUのゴルフウェアはどうですか?
GUは普段着としては十分使えるブランドですが、ゴルフ用のカテゴリがなく、襟付きも5分袖やオーバーサイズなど普段着寄りの形が中心です(2026年8月時点)。ゴルフに使う前提なら、ユニクロかワークマンから始めるほうが早く揃います。
Q. ユニクロやワークマンだと、マナー違反になりませんか?
なりません。どちらのウェアも、襟付きなどのドレスコードを満たしていれば、コースで問題なく通用します。ブランドごとの注意点は「ゴルフウェアはワークマンで十分?」と「ユニクロのゴルフウェアはコースで着られる?」でそれぞれ説明しています。
Q. 全身どちらかのブランドで揃えるべきですか?
その必要はありません。この記事の使い分け表の通り、アイテムごとに得意なほうを選ぶのが一番実用的です。ブランドが混ざっていることは、見た目からはまず分かりません。
Q. ユニクロでも試着は必要ですか?
必要です。どちらのブランドでも、買う前に必ず試着しています。確かめることは同じで、腕を胸の高さで振って体をひねったとき、そして前傾して腕を下ろしたときに、肩や背中が突っ張らないこと。この2つの動きで確認してください。
まとめ|勝ち負けではなく役割分担
ワークマンとユニクロの比較は、勝敗を付けようとすると答えが出ません。価格はほぼ同じ、品質もどちらも十分。違うのは系統で、きれいめのユニクロ、機能顔のワークマン。だから答えは「どっちか」ではなく、パンツは夏ユニクロ・冬ワークマン、ラウンド中のアウターはベスト、という役割分担になります。
これはウェアに限らず使える考え方だと思います。2つの選択肢で迷って動けなくなったときは、どちらが上かを決めようとするより、それぞれの役割を探すほうが早く答えに着きます。
次の買い物は、使い分け表の中で手持ちに足りないアイテムを1つ決めて、その担当ブランドの店で試着するところからです。鏡の前で腕を振ってみて、突っ張らなければ、それがあなたの1着です。
この記事を書いた人
ゴルフ歴20年・ベストスコア70。アマチュアゴルファーがうまくなるためのゴルフレッスンを配信しています。

