冬ゴルフの服装レディース|寒くないのに動ける薄手の重ね着

冬もゴルフに行きたいけれど、寒いのは嫌だな、と思っている方は多いと思います。かといって、寒さ対策で厚着をすると、今度はゴルフがしづらい。寒さ対策もできて、ゴルフでも動きやすい服はないかな——そう思って調べてみると、出てくるのはコーデ画像と商品のリンクばかりで、「実際のコースでみんな何を着ているのか」は意外と分かりません。

先に答えを言うと、冬のコースを回っている女性の服装は、厚いアウター1枚ではなく、薄いものの重ね着です。ヒートテックにセーター、その上に薄手のダウンかベスト。スカートをはきたい日は、下をタイツにすれば冬でも大丈夫です。むしろ失敗しやすいのは、寒さが心配で分厚い1枚を着込んでしまうほうです。

この記事では、実際に冬のラウンドを回っている女性の着こなしをもとに、重ね着の組み立て方、スカート派とパンツ派それぞれの防寒、電熱ベストの使いどころ、当日の服を決めるコツまで、順番に説明していきます。

目次

結論|冬ゴルフの服装は「厚い1枚より、薄い重ね着」

冬ゴルフの服装は、最初に考え方だけ決めてしまうのが早いです。厚いものを1枚着るのではなく、薄いものを重ねる。これだけで、アイテム選びの答えはほとんど決まります。

実際に冬のラウンドを回っている女性に、いつもの組み合わせを聞くと、こんな内容でした。

  • インナー: 極暖ヒートテックのカシミヤブレンド(薄手なのに、暖かさは極暖クラス)
  • トップス: 普段も着ている、ふつうのアパレルブランドのセーター
  • アウター: ユニクロのウルトラライトダウンのような、薄手のダウン
  • ボトムス: ゴルフウェアのパンツ
冬ゴルフの服装レディースの基本4パターンの図解。パンツ派は極暖ヒートテックと普段着のセーターに薄手ライトダウンとゴルフウェアのパンツ。スカート派はスカートにタイツを合わせてニーハイソックスやレッグウォーマーで防寒。寒い日は電熱ベストとカイロとタイツの重ね履きを追加し、小物はニット帽・ネックウォーマー・耳当て・両手グローブ
冬の薄手重ね着4パターン。スカートでもパンツでも、層の数で調整します

*冬の薄手重ね着4パターン。スカートでもパンツでも、層の数で調整する*

見てほしいのは、ゴルフウェアが下の1本だけというところです。上は普段着で、下はゴルフウェアという分担になっていて、冬のために上下ともウェアを買い足さなくても、手持ちの服で始められます。

では、なぜ「薄いもの」にこだわるのでしょうか。

これは失敗談から話したほうが分かりやすいと思います。この組み合わせに落ち着いた女性も、以前は寒さが心配で、ヒートテックを2枚重ねて着ていたことがあるそうです。結果は2つで、まず着ぶくれして動きづらい。そのうえ動き出すと今度は暑くなって、インナーなので脱ぐこともできない。厚くしすぎると、寒さの代わりに「動きにくい」「暑い」という別の困りごとが出てくるわけです。

薄い重ね着なら、どちらも起きにくくなります。1枚1枚が薄いので着ぶくれしませんし、暑くなったら上の1枚を脱いで調整できます。冬のゴルフは、冷え込む朝から日の高い昼過ぎまで、気温の変わる屋外に何時間もいます。なので「その場で足し引きできる服」かどうかが、あたたかさそのものと同じくらい大事になります

スカートかパンツか|冬でもスカートの人は半々くらい

重ね着の考え方が決まったら、次は下半身です。冬はスカートをあきらめてパンツにするべきなのでしょうか。

あきらめる必要はありません。冬のコースでも、スカートの人とパンツの人は半々くらいで、夏と大きく変わらない印象です。下をタイツで作れば、スカートでも冬のラウンドはきちんと成立します。

スカート派の防寒|タイツが主役

スカートで回る日は、タイツが主役です。スカートにタイツを合わせて、寒さに応じて足元にニーハイソックスやレッグウォーマーを重ねます。この組み合わせはゴルフブランド各社が冬物として毎年出している定番なので、コーデとしても防寒としても心配いりません。

それでも寒い日には、タイツの重ねばきという技もあります。実際にスカートで冬を回っていた女性も、特に寒い日はタイツを2枚重ねてはいていたそうです。

パンツ派の実際|下だけはゴルフウェアを選ぶ

パンツで回る日は、パンツだけゴルフウェアにするのがおすすめです。しゃがんだり、スイングで捻ったり、下半身は動きが大きいので、ストレッチの効いたゴルフ用のパンツが楽です。逆に上は、ヒートテックもセーターも普段着で困りません。「上は普段着、下はゴルフウェア」という分担には、こういう理由があります。

ちなみに男性は、冬でもパンツの下にタイツをはかない人が多いです。素肌の代わりにはくスカートのタイツと、パンツの下に1枚足すタイツでは、役割がちがうからです。男性の冬の服装は「冬ゴルフの服装メンズ」の記事で説明しています。

アウター|薄手ダウンと、電熱ベストという答え

いちばん上に着るアウターの答えは2つあります。1つは定番の薄手のライトダウン。もう1つが電熱ベストで、こちらは「寒い日の最終手段」ではなく、薄着でいるための道具です。

ライトダウン|「振れる厚さ」を選んで、バッグに常備

冬のコースで見かける女性のアウターは、ダウンジャケットやダウンベストが多いです。ただし同じダウンでも、もこもこした厚手のダウンは肩まわりが張って、スイングがしづらくなります。選ぶなら、薄手で軽いライトダウンのほうです

薄手のダウンには、小さく畳めるという良さもあります。実際に冬を回っている女性は、ユニクロのウルトラライトダウンを畳んで、いつもゴルフバッグに入れてあるそうです。朝の寒いうちは着て、暖かくなったら脱いでバッグにしまい、風が出てきたらまた着る。この「着たり脱いだり」を1日に何度もできるのが、薄い重ね着の考え方そのままです。

電熱ベスト|1枚あると「薄着に戻れる」

電熱ベストは、バッテリーにつないでベスト自体が発熱するウェアです。ネット通販で数千円台から買えます(バッテリーが付属か別売かで値段が変わります)。

「そこまでするのは大げさかな」と感じるかもしれません。ただ、実際に使っている女性に聞くと、使い方は逆でした。すごく寒い日のためではなく、身軽に動きたい日にこそ着る。1枚でかなり暖かいぶん、ほかの服を薄着にできるからだそうです。寒さをしのぐための1枚というより、着ぶくれを消すための1枚です

使い勝手も聞いてみました。ラウンド前にスイッチを入れて、昼休憩は切って、午後はまた入れっぱなし。いちばん暖かいモードで使っても、1ラウンドの途中でバッテリーが切れることはなかったそうです。袖がないので、スイングの邪魔にもなりません。

いつから冬支度?|気温より風で決める

服が揃ったら、残る悩みは「今日は何を着ていくか」です。天気予報で見るところを1つ足すと、この判断はぐっと楽になります。気温だけでなく、風を見てください

同じ10度でも、風のない日と北風の日では、まったく別の寒さになります。ゴルフ場は風を遮るものが少ないので、なおさらです。実際に冬を回っている女性の決め方も「何度だから」ではなく、風の強い予報を見て「これは絶対寒いでしょう」と思った日にダウンを着る、というものでした。

気温のほうは、ざっくり2段階で考えれば足ります。10度台の日なら、脱いで調整できる薄い重ね着で十分です。10度を切る日は、ダウンやタイツを重ねて、しっかり冬支度に切り替えます。11月はちょうど10度台の入り口なので、この記事の組み合わせがそのまま使えます。気温別のもう少し細かい話は「冬ゴルフの服装メンズ」の記事にありますが、考え方は男女で同じです。

小物|両手グローブ・耳当て・バラクラバ

小物でそろえたいのは、両手グローブ、ニット帽やネックウォーマー、耳当てあたりです。どれも「動かない時間」の寒さに効きます。冬のゴルフは、打っている時間より、カートでの移動や順番待ちのほうが寒いからです

手元|両手グローブとカイロ

手の寒さ対策で悩ましいのは、手袋のつけ外しです。防寒手袋をはめて、打つときに外して、またはめて——これを18ホール繰り返すのは、正直かなり面倒です。

そこで、ゴルフグローブそのものを両手グローブに替えるという方法があります。レディースのゴルフグローブは両手タイプが各社から出ていて、はめたまま打てるので、外す動作がそもそもなくなります。実際に冬を回っている女性もこのやり方で、上から防寒手袋は着けないそうです。ちなみに男性には「防寒手袋を打つときだけ外す」人もいて、そちらは「冬ゴルフの服装メンズ」の記事で紹介しています。

それでも手が冷える日は、カイロを2種類に分けて使うそうです。貼るタイプは体に、貼らないタイプはポケットに入れて、手を温める用に。フロントでカイロを配ってくれるコースもあります。カイロは同じ場所に長く当て続けると低温やけどの心配があるので、貼る位置はときどき変えてください。

頭と首|耳当てとバラクラバ

頭と首は、ニット帽とネックウォーマーが基本です。それに足すなら耳当て(イヤーマフ)で、使っている女性に聞くと、結構あたたかいと言います。耳は帽子だけだと意外と冷えるので、寒がりの方に向いていると思います。

最近は、ネックウォーマーとフードが一体になったバラクラバというアイテムもあり、ゴルフ用も各ブランドから出ています。首から頭まで一度に覆えるので、風の強い日に助かります。

身に着ける小物とは少し違いますが、ひざ掛けは、貸し出しのあるゴルフ場もあるようです。ただ、どこにでもあるわけではないので、あてにしたい方は予約のときに確認しておくと安心です。

冬のマナーと過ごし方|タイツはOK、帰りはお風呂で温まる

マナーの結論から書くと、スカート+タイツは問題ありません。冬ならではの注意は1つだけで、ニット帽や耳当てなどの防寒の帽子類は、クラブハウスに入ったら外す。これくらいです。

タイツについてもう少しだけ正確に言うと、スカートに重ねるタイツやレギンスは、多くのゴルフ場でふつうに認められています。ブランド各社が冬物として売っている組み合わせなので、着ていて注意される心配はまずありません。気をつけたいのは、スカートを重ねずにレギンス1枚をパンツ代わりにする着方で、こちらは肌着扱いでNGになるコースが一部あります。スカートかショートパンツを重ねれば大丈夫です。

ジーンズやスウェットが季節を問わずNGなのは、冬も同じです。服装ルールの全体は「ゴルフのドレスコード」の記事で確認できます。

帰りの過ごし方は、冬だけ少し変わります。夏は汗を流すためにお風呂に入って、着替えて帰る人が多くなります。春や秋は、ウェアのまま帰る人も珍しくありません。冬はというと、冷えた体を温めてから帰りたくて、お風呂に入る人が増える印象です。カイロ配布や温泉を冬のサービスにしているゴルフ場もあるので、冬こそお風呂セットを持っていく価値があります。行き帰りの服装や着替えの話は「ゴルフの行き帰りの服装|女性はウェアのままでいい?」の記事で詳しく説明しています。

よくある質問

Q. 冬でもスカートはおかしくないですか?

おかしくありません。冬のコースでもスカートの人は半々くらいで、夏と変わらないくらい見かけます。下をタイツで作って、ニーハイソックスやレッグウォーマーを足せば、防寒もきちんとできます。

Q. ユニクロだけで冬の服装は揃えられますか?

この記事で紹介した組み合わせは、インナー(極暖ヒートテックのカシミヤブレンド。1,990円〜)もアウター(ウルトラライトダウン)もユニクロです。ゴルフで使えるユニクロのアイテム選びは「ユニクロのゴルフウェアはコースで着られる?」の記事にまとめています。

Q. 電熱ベストはやりすぎではないですか?

やりすぎではありません。袖がないのでスイングの邪魔にならず、1枚あるぶん、まわりを薄着にできます。着ぶくれで動きにくくなるより、よほどゴルフ向きだと思います。

Q. 40代・50代で気をつけることはありますか?

年代で正解が変わることはありません。冬のコースには、20代から70代まで幅広い年代の女性がいます。薄い重ね着で動きやすく、という基本はどの年代でも同じなので、この記事の組み合わせから始めてください。

Q. 冬の打ちっぱなし(練習場)は何を着ればいいですか?

打席に屋根はありますが、横から風が抜けるので、体感は結構寒いです。コースと同じ薄い重ね着に、両手グローブやカイロなど手元の防寒を足すのがおすすめです。

まとめ|寒さは「層の数」で調整する

冬ゴルフの服装を、最後にまとめます。

  • 厚い1枚ではなく、薄いものを重ねる(ヒートテック+セーター+薄手ダウンかベスト)
  • スカートの日はタイツが主役。寒い日は重ねばきもできる
  • ライトダウンは畳んでバッグに常備。寒がりの方には電熱ベストという答えも
  • 当日の判断は、気温より風
  • スカート+タイツは、マナーの上でも問題なし

1つだけ覚えて帰るなら、ここにしてください。寒さ対策は、1枚の厚さではなく、薄い層の数で作る。層の数で作っておけば、朝の冷え込みにも昼の暖かさにも、1枚の足し引きだけでその場で対応できます。

まずは、手持ちのヒートテックとセーターの確認からで大丈夫です。買い足すとしても、薄手のダウンかタイツくらいのことが多いと思います。そこまで揃えば、「これなら寒くても行けそうだな」と思えるゴルフバッグができているはずです。

この記事を書いた人

ゴルフ歴20年・ベストスコア70。アマチュアゴルファーがうまくなるためのゴルフレッスンを配信しています。

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