ゴルフで安定して80台で回るには|パー6個とダボ3個までの回り方

この記事の結論

  1. 安定して80台で回る条件は、パー6個と、ダボ3個まで(トリはダボ2個分)。パーオン4回(2パットでパー)に、寄せワンを2〜3個足せば届きます
  2. 一度の80台と安定した80台の差は、ショットの技術より「大ミスの有無」と「パーの数」で決まります
  3. 調子が悪い日は、ナイスショットを狙わず「60点のショット」で3打目にグリーンへ乗せ、アプローチはミスをしない打ち方に寄せれば、大崩れが消えて89で収まります
  4. 練習は「ぴったり寄せる練習」より「ダフリ・トップをしないアプローチの練習」を優先します

一度は80台が出た。それなのに、アベレージは90台前半のまま。調子が悪い日は100が見えてくる。ゴルフで80台を安定して出したいのに、何を変えればいいのかがはっきりしない、という方は多いと思います。そこでこの記事では、安定して80台で回る条件を数字にして、調子が悪い日にどう回るかまで説明していきます。なお「まず一度89を出したい」という段階の方は、先に初めて90を切るコツを読んでみてください。

目次

「安定して80台」と「一度の80台」は何が違う?

ひと口に80台と言っても、「次のラウンドで一度89が出ればいい」のか、「毎回90を切りたい」のかで、必要なものが変わります。一度でいいなら、普段は90台で、たまに100を叩く日があっても、一発出れば達成です。毎回となると、いい日に出すのではなく、調子が悪い日でも89で収める安定感が要ります。難しさがまったく違うので、この記事は「毎回90を切りたい」人に向けて書いています。

素振りを見れば分かる「安定している人」の共通点

一緒に回っていると、この人は80台で上がってくるな、と途中で分かる人がいます。逆に、上がってみたら80台だった、いいスコアだったね、という人もいます。

この2人の違いは、素振りに出ます。安定している人の素振りは、今このボールで何をやりたいのかが伝わってきます。ライ(ボールが止まっている場所の状態)が悪ければ、それに合わせて振り幅を小さくしたり、上から打ち込む形にしたりする素振りをする。そして、うまくいくんだろうな、と思わせます。

一方で、安定しない人の素振りは、悪いライでも同じフルスイングです。悪いライから「あんなに振るのかな」という素振りをして、そのまま打ちます。結果的にうまくいったラウンドが、80台になります。

一度の80台は「サイコロが当たった日」

ライも状況も関係なく、同じフルスイングで振る。これは、状況が悪いショットのたびに、サイコロを振っているのと同じです。いい目が続けば80台、悪い目が続けば100近くになります。

同じフルスイングで振るのは、状況が悪いショットのたびにサイコロを振るのと同じという図。いい目が続けば80台、悪い目が続けば100近く。振り幅を落として振る回数を減らすと80台が安定する
安定している人は、いい目を出しているのではなく、サイコロを振る回数を減らしています

「でも、ショットが安定すれば80台も安定するのでは?」と思われるかもしれません。確かに、ショットが良い日は誰でもスコアが出ます。しかし、80台が安定している人がやっているのは、ショットの精度を上げることより、サイコロを振る回数を減らすことです。ライに合わせて振り幅を落とす、池やOBのある側は最初から狙わないと決める、それだけで大ミスの回数が減り、スコアの幅が狭くなります。

最近、90台からアベレージ80台に上がった人に「何が変わったのか」と聞いたら、答えは「大ミスがなくなった」でした。チョロ(ボールの頭を叩いて、数十ヤードしか進まないミス)を1回やると、そのホールはダボやトリになりやすいです。その1回を消しただけで、80台が続くようになった、と言っていました。

100点を目指すより、いつも60点以上のショットを目指す

100点のショットと20点のショットを1回ずつ打つと、平均は60点です。60点のショットを2回打っても、平均は同じ60点です。ところが、この2つはスコアがまったく違います。

100点のショットを打っても、その先にあるのは、パットが入ればバーディ、入らなければパーです。良くてパー、と思っておいたほうがいいくらいです。一方で20点のショットは、そこからダボになることが平気であります。100点と20点の組み合わせは、良くてパーと、ダボです。

60点のショットが続くと、少なくともボギーパットは打てます。うまくすればパー、悪くてもボギーです。同じ平均60点でも、片方はパーとダボ、もう片方はパーとボギー。この差が、一度の80台と安定した80台の差です

安定して80台で回る人が目指しているのは、100点のショットではありません。いつも60点以上のショットです

同じ平均60点でもスコアが変わる図。100点のショットと20点のショットの組み合わせは良くてパーとダボ。60点のショットを2回続けると、うまくすればパー、悪くてもボギー
平均はどちらも60点です。違うのは、悪いほうの1打が何点かです

崩れる日は、大ミスを寄せとパターで受け止められなかった日

安定して80台で回る人でも、90を打ってしまう日には共通点があります。ショットが悪いだけなら、80台には収まります。崩れるのは、大ミスが1〜2回混ざり、さらにそれをアプローチとパターで受け止められなかった日です

ショットが悪くてパーオン(規定打数より2打少ない打数でグリーンに乗せること)が減る日は、その分、グリーン周りから寄せて1パットで上がる「寄せワン」の場面が増えます。極端に言えば、ハーフで1ホールしか乗らなければ、残り8ホールは寄せワンが取れるかどうかの勝負になります。パーがほとんど取れないうえに、「そこそこ寄るけれど、寄り切らず、入らず」が続いて、ボギーの山に寄せそこねのダボが2〜3個混ざると、意外と90を打ちます。

ショットが多少悪くても、アプローチとパターで受け止められる日は80台で収まる。受け止められない日に90を打ちます。ここから先の条件も、「ショットの悪さをアプローチとパターで受け止める」という考え方で決めていきます。

80台で回る人はどのくらい上手い?

「80台って上手いの?」と聞かれれば、一般的には上手い側です。平均スコアが89以下の人は、ゴルファー全体で見れば少数派です。

数字よりも実感が湧くのは、90台の人と80台の人でラウンドの中身がどれだけ違うか、です。ショット計測器メーカーShot Scope社(イギリス)の集計では、ハンディキャップ10前後(だいたい80台前半〜半ばで回る人)と20前後(90台前半〜半ばで回る人)を比べると、パーオン率は32%と19%、1ラウンドでダボ以上を打つホールの割合は16%と37%、3パットは1.5回と2.4回でした(ハンディキャップは平均スコアとは少しずれるので、目安として見てください)。

ハンディキャップ10と20のパーオン率・ダボ以上の割合・3パット数の比較。パーオン率は32%と19%、ダボ以上を打つホールの割合は16%と37%、3パットは1.5回と2.4回
パーオンが2〜3ホール多く、ダボ以上が4ホール少ない。数字にすると別の内容のゴルフです

パーオンが2〜3ホール多く、ダボ以上が4ホール少なく、3パットが1回少ない。数字にすると、80台と90台は別の内容のゴルフです。ただ、この差は才能では決まりません。次の章から、この差を作る条件を1つずつ数字にしていきます。

安定して80台で回る条件を数字にすると?

パーオンを1ラウンド4回、パーオンしていないホールで寄せワンを2〜3個、合わせてパーを6個(寄せワンが3個取れれば7個)。ダボは3個まで。これが80台を安定させる条件です。パー72のコースなら、この形で回るとスコアは86から87になります

「パーが6個も要るの?」と思われるかもしれません。確かに、初めて90を切る段階では、パーの数を目標にすること自体が、まだ先の話です。しかし、毎回80台で回るには、ダボを2〜3個打っても86〜87で収まる貯金が要ります。その貯金がパー6個です。実際に計算してみると、パー6個・ボギー10個・ダボ2個で86、ダボ3個で87。ダボが4つ出ても88です。ダボが4つというのは80台の人でもかなり多いほうなので、パーが6個あれば、実際にはもう少し余裕があります。

パー ボギー ダボ スコア
8個 10個 0個 82
8個 6個 4個 86
6個 10個 2個 86
6個 9個 3個 87
6個 8個 4個 88
0個 18個 0個 90
安定して80台で回る条件。パーオン4回を2パットでパー4個、残り14ホールの寄せワン2〜3個でパー2〜3個、合わせてパー6個。ダボは3個まで(トリはダボ2個分)で、パー72なら86〜87
パー6個をどう作るか、ダボをどこまで許すか。この2つだけです

表を見ると分かるとおり、全ホールボギーで90です。80台に入るには、ダボの数よりパーの数が多い状態を作る必要があります。ここからは、この条件をラウンド中に数えられる形にして、①から順に説明します。

①パーオンは1ラウンド4回を目安にする

パーオンの目安は1ラウンド4回。全部乗せに行く必要はありません。

前の章の海外データで言えば、90台の人のパーオン率19%は1ラウンド3〜4ホール、80台の人の32%は5〜6ホールです。4回は、90台の人の平均にあと1つ足しただけの数字で、パーオンを増やそうと無理をしなくても届きます。狙うのは「乗るホールで確実に乗せる」ことで、乗らないホールを乗せに行くことではありません。乗せに行くホールの目安は、ライが平らで、狙う側に池やOBがないホールです(⑤と⑦の条件がそろったとき)。そろわないホールは、最初からグリーン手前に置いて、⑨のアプローチに任せます。

②パーオンしたホールは2パットで上がる

パーオンしたホールは、2パットで上がればパーです。

「せっかく乗ったのだから1パットで」と思いますよね。しかし、入れに行った結果の3パットは、パーオンをそのままボギーにします。パーオンしたホールは、ファーストパットをカップの周りに止めることだけを考えて、2パットでパーを取り切ってください。それで4つのパーが手に入ります。

③パーオンしていないホールは、5回に1回の寄せワンでいい

パーオンしていない14ホールは、5回に1回、寄せワンが取れれば十分です。14ホールなら2〜3個になります。

3回に1回は要りません。それは目標として高すぎます。パーオン4回でパーが4つ、残りの14ホールで寄せワンが2〜3個。これでパーは6個、寄せワンが3個なら7個になり、あとはダボを3個まで打っても80台に収まります。

ここで1つ、先に言っておきます。5回に1回という数字は、直近のスコアカードで寄せワンが取れたホールを数えてみれば「そんなものだな」と納得できるはずです。ところが、ラウンド中はそう思えません。寄せワンが3ホール続けて取れないと、なんだか嫌な気持ちになります。この気持ちの持ち方は、後の「調子が悪い日に80台で回るには?」でまとめて書きます。

④ダボは3個まで許す

ダボは、1ラウンドに3個までなら打っていいです。ゼロにしようとしないでください。

「ボギーペースで回って、パーを足していけば80台」という考え方があります。全ホールボギーで90、そこにパーが1つで89、という計算です。分かりやすいので、多くの記事で見かける考え方だと思います。ただ、この考え方は、ダボを打たないことが前提になっています。ダボを許容しないゴルフは、90台や80台の人には無理です。ダボは打ちます。打っていいので、それよりパーの数が多ければいい。パーがダボより多ければ80台に入り、ダボのほうが多ければ90台に戻る。パーとダボが同じ数ならちょうど90で、まだ90台です。この引き算だけを覚えておいてください。トリが出たら、ダボ2個分として数えます。パー6個でトリ1・ダボ1なら、ダボ3個と同じ87です。

「パー6個なら、計算の上ではダボ5個でも89では?」と思われるかもしれません。そのとおりです。ただ、それでは毎回ぎりぎりで、トリが1つ出た時点で90台に戻ります。ダボを2〜3個に抑えておけば86〜87で、トリが1つ出ても80台に残れます。だから目安は2〜3個です。

パット数だけを目安にしない理由

「パット数は32以下」「35前後」のように、パット数だけで80台の目安を出す考え方もあります。ただ、パット数は単独では目安になりません。

理由は、パーオンの数でパット数が大きく変わるからです。全ホールパーオンすれば、寄せワンの場面がないのでパット数は多くなります。逆に、パーオンが少なければ、寄せて1パットのホールが増えるのでパット数は少なくなります。パット数が少ない日が良い日とは限らない、ということです。

なので、パット数は「パーオンしたホールは2パット、パーオンしていないホールは5回に1回の1パット」という形で見てください。この形で数えると、パーオン4回なら1ラウンド33パット前後です。

90台前半で止まる人の原因は何?

90台前半で止まっている人は、あと2〜3打で80台です。この2〜3打の原因は、ショットの技術より手前にある、次の3つのどれかであることが多いです。見出しには、直し方のほうを書いておきます。

先に、違うものを外しておきます。「寄せワンが取れないから」は、③で見たとおり5回に1回で足りるので、原因になりません。90台で回れている時点で、グリーン周りにはそれなりの実力があります。「後半で崩れるから」は、崩れる中身がこの後の3つのどれかなので、別の原因とは言えません。原因は、ショットを打つ前の段階にあります。

⑤避けられるトラブルを避ける

1つ目は、コースの攻め方(マネジメント)です。後から見れば簡単に避けられたトラブルを、避けていません。

「あそこで池に入れたけれど、狙わなければ普通にボギーだった」というホール、ラウンド後に思い当たることがあると思います。池やOB、林に入れたホールです。狙ったから入ったのであって、狙わなければボギーで済んでいた。90台前半の人のダボやトリは、このパターンがかなり多いです。

見分け方は、スコアカードのダボとトリの数です。ダボ以上が4個以上あって、その半分以上が「狙ったせいで入った」ものなら、原因はここです。狙わない場所を先に決めるだけで、その2〜3打は戻ってきます

⑥力を入れず、大ミスを消す

2つ目は、力です。力が入った1打が大ミスになり、そのホールでダボかトリになります。

「今日は飛ばしたい」「ここはパーで上がりたい」と思った瞬間に、力みが入って大ミスが出ます。チョロや大ダフリ、右へのプッシュです。結果として、ボギーで済むはずのミスが、ダボやトリになります。

最初の章に出てきた、90台から80台に上がった人の「大ミスがなくなった」は、まさにここです。完璧な1打を打とうとしなくなったら、大ミスが消えた。その代わりに何を打つかは、⑧「60点のショットで3オンする」で書きます。

見分け方は、ダボやトリになったホールの1打目と2打目を思い出すことです。チョロや大ダフリのような当たり損ねから始まっているなら、原因はここです。

⑦ライを見分けて、番手を変える

3つ目は、ライです。ここでは特に、足元の傾きの話です。実はつま先下がりだった、実は左足上がりだった、に気づかず、平らな場所と同じ打ち方をしています。

つま先下がり(ボールが足より低い位置にある傾斜)で思いきりフルショットをすると、トップして右に出たり、チョロが出たりします。左足上がり(目標方向が上り坂の傾斜)では、クラブのロフト(フェースの傾き)が寝て球が上がりやすくなるので、番手を上げる(7番なら6番、と飛ぶクラブに持ち替える)ことが要ります。それをしないで打って「あれ、ショートした」となります。

これはグリーンに乗せに行くアプローチでも同じです。左足上がりで普通のアプローチをして、結局届かない。この場合は、ダボが増えるというより、パーが減ります。取れるはずのパーが、ボギーになっているということです。見分けるときに見るのは、ダボの数よりパーの数です。パーオンや寄せワンのチャンスが「届かず」で消えているなら、ライを見ていない可能性があります。

同じアドバイスが、人によって逆に効く

90台の人がネットで相談すると、アイアンを極めよう、パーオン率を上げよう、という答えが返ってくることが多いです。これは間違いではありません。パーオンが増えれば、パーは増えます。

ただ、原因が違う人に同じアドバイスをすると、逆に効きます。⑤の狙いすぎる人は、乗せに行って池やOBが増えます。⑥の力が入る人は、もっと力が入ります。⑦のライを見ていない人が「パーオン率を上げよう」と思うと、傾斜を無視してフルショットの回数を増やします。90台前半の人に足りないのは、上の3つのどれが自分に当てはまるかを知ることです。それが分かれば、直す場所が絞れます。

調子が悪い日に80台で回るには?

調子が悪い日は、100点のショットを打とうとしないことです。60点のショットを繰り返せば、とりあえず3オンは狙えます。アプローチは、寄せに行かずにミスをしない打ち方を選びます。これだけで大崩れが消えて、ダボは3個までに止まります。あとはパーがダボより多ければ80台、④の引き算どおりです。

ティーショットを打って「今日は調子が悪いな」と思う日もあれば、セカンドを打って「今日はやけに引っ掛けるな」「狙ったところに行かないな」と思う日もあります。それでも、最後にアプローチが寄って、パターが入っていれば、スコアはまとまります。スコアに直結するのは、アプローチとパターです。調子が悪い日ほど、ここを守ります。ショットの悪い日は⑧で受け止め、アプローチとパターの悪い日は⑨と⑩で守る、という分担です。

⑧60点のショットで3オンする

100点のショットが打てない日は、60点のショットを繰り返してください。

ここでいう60点は、振り幅を半分にするという意味ではありません。点数の話です。自分のベストのショットを100点として、方向も距離もだいたい合っていて、大ミスではない60点のショット(最初のほうで書いた、いつも目指すショットです)。打ち方は、⑤から⑦をそのまま守るだけです。狙わない側を先に決めて、力を入れず、ライに合わせた番手で振る。当たりが薄くても、それで60点には残ります。それを3回続ければ、パー4でも3打目でグリーンに届きます(3オン)。3オンして2パットならボギー、1パットで入ればパーです。3打目が乗らずに手前に残っても、そこから寄せワンならボギーで収まります。ダボにはなりません。

「60点の球ばかりでは、スコアにならないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、大ミスの1打が消えるほうが、100点の1打が増えるより、スコアは確実に良くなります。調子が悪い日に90を打つのは、60点のショットが続いたからではなく、0点のショット(OBや池、目の前のチョロ)が1回か2回混ざったからです。60点のショットでも乗ってしまうホール、寄せワンが取れるホールは出ます。それが、80台に必要なパーの数になります。

⑨アプローチはミスをしない打ち方にする

調子が悪い日のアプローチは、寄せに行く打ち方を我慢して、ミスをしない打ち方を選んでください。ボールとグリーンの間にバンカーや深いラフがなければ、転がしかパターです。上げるのは、上げないと届かないときだけにします。

ウェッジで上げて寄せに行くと、うまく打てれば寄りますが、ざっくり(クラブが地面に深く刺さってボールがほとんど進まないミス)が1回出ると、そこからもう1回アプローチをすることになります。3打目から2打で上がるどころか、4打かかることもあります。転がしやパターなら、ミスをする可能性が大きく減ります。それに、結果としてすごく寄ることもあります。

寄る保証より、ミスをしない確率です。調子が悪い日は、この順番を逆にしないでください。

⑩18ホールのトータルで数える

寄せワンが3ホール続けて取れなくても、焦らなくて大丈夫です。数えるのは、ホール単位より18ホールのトータルです。

③で書いたとおり、寄せワンは5回に1回でいい。計算上はそのとおりなのに、ラウンド中に寄せワンが3ホール続けて取れないと、「次もダメなんじゃないか」と思ってしまいます。逆に「14ホールで2〜3回でいいなら、早めに取っておけば楽だ」と考える人もいます。どちらも、あまり意味がありません。3ホール続けて取れなかったことと、次のホールで取れるかどうかは関係がありませんし、早めに取ろうと寄せに行くと、⑨の順番が逆になってざっくりが出ます。

数え方を変えてください。「このホールで寄せワンを取る」をやめて、「今日は残りのホールで、あと2回取れればいい」にします。パーオンしない14ホールで2〜3回。前半で1回も取れていなくても、後半で2回取れば条件を満たします。18ホールのトータルで見ると、1ホールごとの焦りは消えます。

80台のための練習は「寄せる」より「ミスをしない」

同じ1時間の練習でも、何に使うかで80台の安定は変わります。

⑪寄せる練習より、ミスをしないアプローチの練習をする

練習は、ぴったり寄せるための練習より、ミスをしないアプローチの練習を優先してください。同じ時間を使うなら、圧倒的に後者です。

「寄せワンを増やすには、寄せる練習では?」と思われるかもしれません。確かに、寄せる練習は結果が分かりやすく、寄ったときの手応えもあります。しかし、寄せる練習をいくらしても、本番で寄るかどうかは打ってみるまで分かりません。そこそこ寄っても、次のパットが入るかどうかは別の話で、1パットで入る確率は思ったより低いです。しかも寄せに行く打ち方でざっくりが出ると4打かかるのは、⑨のとおりです。

ミスをしないアプローチの練習は違います。転がしかパターです。⑨と同じ理屈で、ミスが減るぶん、練習した分がそのままスコアに残ります。寄せワンは、パーオンしない14ホールで2〜3回あれば足ります。増やしに行くより、ざっくりで4打かかるホールを消すほうが先です。ミスをしない打ち方でも、転がった結果で寄せワンになるホールは自然に出ます。

練習の目標として「100ヤード以内を3打で上がろう」もよく見かけます。分かりやすい目標なので、意識として持つのはいいと思います。ただ、100ヤード以内をいつも3打で上がるのは、ショートコースをパープレーで回るのと同じくらい難しいことです。目標としては目線が高すぎるので、まずは「100ヤード以内で大ミスをしない」から入ってください。それだけで、3打で上がるホールは自然に増えます。

80台で安定するためのよくある質問

ゴルフで80台になるまで何年かかる?

期間は、ゴルフ歴よりラウンド数と練習の中身で変わるので、一概には言えません。「何年でどこまで行けるか」の目安は、ゴルフの上達期間の記事で説明しています。この記事の条件で言えば、パーオン4回と寄せワン2〜3個が出るようになった時点で、80台は見えています。

80台で回るなら、パット数はいくつが目安?

パーオン4回・寄せワン2〜3個の形なら、33パット前後です。ただしパーオンが増えれば増え、減れば減るので、合計の数字より「パーオンしたホールで2パットに収まっているか」を見てください。理由は本文の「パット数だけを目安にしない理由」に書いています。

ボギーペースで回れば80台になりますか?

パー72のコースなら、ちょうど90で、1打足りません。80台に入るにはパーがダボより多いことが条件で、ぎりぎりを避けるならパー6個・ダボ3個まで(87)を目安にしてください。引き算の考え方は④に書いています。

100ヤード以内を3打で上がれないと、80台は無理?

無理ではありません。100ヤード以内で大ミス(ざっくり、トップで奥、バンカーの往復)をしなければ十分です。4打かかったホールは1個までに止めたいところで、そこを消すのが⑪の練習です。

80台に必要なクラブセッティングはありますか?

クラブで80台が決まることは、ほとんどありません。90台で回れている人のクラブなら、80台に必要な性能はそろっています。先に見直すのは道具より、パーオン4回・寄せワン2〜3個・ダボ3個までの3つの数字が、そろっているかどうかです。

まとめ|80台の安定は、サイコロを振る回数を減らすこと

①から⑪を、もう一度順に見ていきます。

  • ①パーオンは1ラウンド4回を目安にする
  • ②パーオンしたホールは2パットで上がる
  • ③パーオンしていないホールは、5回に1回の寄せワンでいい
  • ④ダボは3個まで許す
  • ⑤避けられるトラブルを避ける
  • ⑥力を入れず、大ミスを消す
  • ⑦ライを見分けて、番手を変える
  • ⑧60点のショットで3オンする
  • ⑨アプローチはミスをしない打ち方にする
  • ⑩18ホールのトータルで数える
  • ⑪寄せる練習より、ミスをしないアプローチの練習をする

全部に共通しているのは、サイコロを振る回数を減らすことです。80台が安定する人は、ナイスショットを増やしているのではなく、大ミスを減らしています。大成功を増やすより、大失敗を減らす。ゴルフに限らず、結果を安定させたいときに効く考え方だと思います。

次のラウンドでやることは、スコアカードに3つの数を書くだけです。パーオンの数、寄せワンの数、ダボの数。書いてみると、パーオン4回、寄せワン2〜3個、ダボ3個までの3つがそろう日が出てきます。その日が、80台が安定し始めた日です。

全部を完璧にやらなくて大丈夫です。一度80台が出たなら、80台で回れる日のゴルフは経験済みです。あとは、その日のゴルフをサイコロに任せずに、毎回出せるようにするだけです

この記事を書いた人

ゴルフ歴20年・ベストスコア70。アマチュアゴルファーがうまくなるためのゴルフレッスンを配信しています。

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